Elena2025年11月27日〜12月2日、蘇州4泊+上海1泊の中国旅行で起こった、私の忘れられない失敗談です。これを読んでくださる方には、同じ過ちを絶対にしてほしくない——そんな思いで正直に書きました。
そもそも中国でネットは使えるの?「金盾(Great Firewall)」とは?
中国への渡航が初めての方は驚かれるかもしれませんが、実は中国国内では、私たちが普段当たり前のように使っている
Google(検索・Map)、LINE、Instagram、YouTube、X(旧Twitter)などは通常そのままでは使えません。
これは、中国政府が構築しているインターネット検閲システム
「金盾(きんじゅん)」、通称グレートファイアウォールによって、海外へのアクセスが厳しく制限されているためです。
この規制を回避し、日本にいる時と同じようにネットを使うために必要なのが、VPN や VPN付きeSIM といった特殊な通信手段です。
ただし——
中国では「通信手段を用意しただけ」では不十分で、接続方法を間違えると、日本では起きない失敗が簡単に起こります。
本記事では、私が実際に体験した「VPNが繋がらない恐怖」と、そこから学んだ「中国で確実にネットを確保するための教訓」をお話しします。
「世界最大手のExpress VPNなら、この壁越えも余裕だろう」
そう思って準備万端で挑んだ私を待っていたのは、想像以上に厳しい中国のネット規制の現実でした……。
「VPNの動作確認も済んだし、準備は完璧!仕事も問題なし!」
……そう信じ切っていた“過去の私”を今すぐ張り倒しに行きたいくらいです。
こんにちは、オンライン英語講師のElenaです。
現地で予期せぬネット不通が起こり、オンライン英語レッスンを開始前に中止するしかなくなるという、フリーランスにとっては厳しい出来事がありました。
原因は、パソコンに入れていた大手VPN「ExpressVPN」が、現地で突然まったく動かなくなったこと。
そんななか、唯一私を救ってくれたのが Holafly(オラフライ)のeSIM でした。
これから中国へ行く方、特に現地で仕事をする予定のある方は、ぜひ私の失敗を反面教師にしてください(切実)。
上海から蘇州へ。そして悪夢の朝が来た
上海から蘇州へ移動し、ホテルにチェックイン。
翌朝は、日本時間8:45(現地時間7:45)から英語レッスンが2件入っていました。
心配性の私は当日 早朝5:30(現地時間) に起床し、まず通信チェック。
- ホテルWi-Fi:強くて安定
- ExpressVPN:接続OK!
「よし、これなら大丈夫」
そう思っていた私は、まだこのあと地獄を見るとは知らず余裕しゃくしゃくでした。
順調だったExpressVPNが、開始直前で突然死
5:30〜7:30までの約2時間、VPNは快調。
メールチェックや教材準備もサクサク進み、「これなら日本と同じクオリティでレッスンができるな」と喜んでいました。
ところがレッスン開始15分前——
突然、ブチッ。
ExpressVPNが切断。
再接続を試す。
……回らない車輪。
- サーバーを変更
- PCを再起動
- Wi-Fi接続し直し
- 設定を何度も見直し
何をしても、完全に沈黙。
「生徒さんが待っている!」止まらない冷や汗
時計の針は無情にも進む。
現地時間7:45(日本時間8:45)、生徒さんはすでにパソコンの前で待っている時間です。
無断欠席は信用に関わる致命傷。
理由が「ネット環境の準備不足」なんて、プロとして最悪です。
ホテルは素晴らしく、Wi-Fiも強い。
悪いのはただひとつ——
VPNが“壁越え”に失敗したこと。
中国の「グレートファイアウォール」がExpressVPNを完全に弾いたのです。
私を救ったのは、スマホに入れていた「Holafly」
パソコンが沈黙するなか、唯一生きていたのがiPhone14に入れていた Holafly。
VPN内臓がウリのスマホ用eSIMなんですが、これが大正解でした。
震える手でスマホを操作し、Holafly経由でLINEを開いて生徒さんへ連絡。
「申し訳ありません…中国の回線トラブルでPCが繋がりません。本日のレッスンはキャンセルさせてください」
これで無断欠席は回避。
HolaflyのeSIMがなければ連絡すら取れませんでした。
5泊6日の中国滞在中、Holaflyだけは一度も裏切らなかった
パソコンに入れたExpressVPNは終始沈黙でしたが、スマホに入れたHolaflyは驚くほど安定。
- VPN内蔵なので設定不要でGoogle・LINE・Instagramが使える
- 街中でも途切れにくい
- Googleマップもサクサク動く
結論:スマホの回線確保は“命綱”。
パソコンで仕事をする人はもちろん、「スマホさえ繋がっていれば大丈夫」
という旅行者にもHolaflyは強くおすすめできます。
▼ 快適さ・安心重視ならHolafly
(今回の私のように、中国旅行で「絶対にネットで失敗したくない」人は、Holaflyがいちばん安心)
データ無制限・VPN内蔵で中国でストレスフリー
日本帰国後、ExpressVPNが爆速で繋がるという皮肉
絶望のまま帰国してPCを開き、念のためExpressVPNの接続を押すと…
一瞬で接続成功。爆速。



「は?何それ?中国での苦労は何だったの?」
と思わず声が出ました。
ExpressVPNが壊れていたわけではなく、単純に——中国の検閲がExpressVPNを上回っていただけ。
中国のホテルで、「私の設定が悪いのかな?」「PCが壊れたのかな?」と、あぁでもないこうでもない設定をいじくり回していたあの数時間は一体何だったのでしょうか。
結局、Express VPNが壊れていたわけでも、私の設定が間違っていたわけでもありませんでした。
単に、「中国のグレートファイアウォール(ネット検閲)が、Express VPNの対策を上回っていた」というだけのことだったのです。
「繋がる情報」ばかり見ていた私の甘さ
出発前は「ExpressVPN 中国 使える」という情報ばかり見て安心していました。
帰国後に「繋がらない」で検索すると…
リアルな口コミが大量に出てくる。
人間、安心材料ばかりを求めがちですが、
中国のような特殊環境では「ネガティブ検索」のほうが重要でした。
現地の友人はVPNを“3刀流”
現地で会ったシンガポール人の友人にこの悲劇を話すと、彼は涼しい顔でこう言いました。
「ああ、中国の規制はイタチごっこだからね。僕はVPNを3種類契約してきて、その時使えるものに切り替えてるよ。ExpressとMullvadと、あとは…」
さ、3種類!?
ビジネスで中国に来る人たちは、そこまでリスクヘッジをしていたのです。
私は“No.1 VPNひとつ”で万全だと思い込んでいた……完全に甘かったです。
結論:行き先で「正解」は変わる
今回の教訓をまとめるとこうです。
▼中国へ行く人
PCのVPN一本はギャンブル!
Holaflyをスマホに入れて、回線を確保しておくのが最強。
▼中国に行くなら、迷わずこれをお守りに!
▼日本国内・欧米など検閲のない国で使うなら
ExpressVPNは優秀。
速度も速く、アプリも使いやすい。
▼日本や規制のない国での利用なら高速で快適
最後に・・・
今回の失敗は、本当に冷や汗ものでした。
この経験が、これから中国へ行く誰かの役に立てば嬉しいです。
実は、スマホをルーターにしてパソコンに繋ぐ「テザリング」を現地でやってみたのですが、どうしても繋がらず、日本帰国後に調べたことにより、失敗した原因がわかりました。



中国以外の国ではいつもできていたのに、今回は焦っていたせいか、うまくテザリングができませんでした。だからこそ、次回は中国で必ず成功させたいと思います!
テザリングの手順については別途書きますのでお楽しみに!








