この記事は2024年11月7日に
Elenaが書きました。
海外旅行に行くと言ったら友達から「これとあれと買ってきて~」と色々と指定されたことはないですか?私はありますが、正直良い思い出は1つもありません。
フランス旅行に行く前に友人からお土産を指定されて引き受けてしまった
5年ほど前、母とフランスのブルターニュ地方に旅行することになりました。
その時に友人何人かと集まってお喋りしていたのことです。友人Bから「〇〇とXXと△△がお土産に買ってきてもらえない?」と言われたのです。
今思えば、お金をくれたわけでもなく、商品を指定してくること自体「お土産」ではなく代行購入の体の良いパシリを依頼されていたのだと分かるのですが、その時は友人の頼みだから聞いてあげないといけないのかなぁとぼんやりと思っていたので引き受けてしまいました。
フランス現地で人から頼まれた品を探すのは一苦労だった
ところが、フランスに行ってみて分かったことは指定された品を探すのには割と時間を食うということでした。
個人旅行なのので航空券の手配、ホテルの予約、旅程の作成、現地でのTGV(新幹線)などの手配などをすべて自分で行っているなかやることは満載です。
英語は話せるけれど、パリで英語を話すと嫌な顔をされることが多いので、このような状況下で人から頼まれたものを探し歩くのは一苦労です。
Google Mapが有ると言っても土地勘が無ければ特定の場所に辿り着くのも容易ではありません。
時間とお金と労力をかけて依頼品を購入してもその苦労は理解されない
友人Bは海外旅行をしたことがあまりない人です。
だからでしょう、私が頼まれた品を苦労して購入して帰国して手渡しても「ありがとう」の一言だけ。
例えばお礼にランチ奢るくらいしてくれれば私も納得できたかもしれないのですが、こちらの苦労を労うこともなく購入代金を払ってくれたわけでもない友人Bの態度に疑問が湧きました。
しばらく今後どうしようと悩んでいたのですが、このような考え方の持ち主とは相いれないと思い友人Bとの交流は断つことにしました。
そもそも高いお金を払って限られた海外旅行に行っているのに、現地での時間を他の人の買い物の為に使うということは、仕事をしているようなもので全然リラックスできないわけです。
旅先で指定された買い物をするということは「購入代行」という仕事を依頼されているのと同じことだと早く気付くべきでした。
購入代行ならば依頼された品のお代だけでなく、現地でその品を探すのにかかった時間や、交通費なども全て請求しても良いわけです。
れっきとした仕事ですから。
それをタダでやるなんて今考えるとあり得ませんね!
個人で海外旅行をするためにはお金と時間とエネルギーと問題解決能力が必要
海外旅行するというと「単に遊びに行っているだけ」と思われがちだけど、それは違うと思います。
ツアーに乗っかっていくならまだしも個人で全て手配している以上、すべての手配を自分でやるわけなのでそれなりにリサーチする時間もかかりますし、1日で済まなければ何日もかけて情報収集をするときもあるので、時間だけでなくエネルギーも要します。
要は本来旅行会社がする仕事を自分1人でやっているということです。「
それに何といっても相当なお金もかかっているので、タダで行っている訳ではないのですが、そのような見えない努力は周囲の人にはわからないのでしょう。
言葉が通じない国に行く場合など特に現地で苦労します。
更に言うと、効率よく巡るために現地での行程も考えなければなりません。
例えば、パリで2日、TGVでゲンガンまで移動しレンタカーを借りて子供時代に住んでいた家を2軒巡り、通っていた小学校を探したりと色々と予定が詰まっています。
ゲンガンの次はレンタカーを運転してモンサンミッシェルを訪ねた後、宿泊するホテルの前にゲートがあり、中に入れずに冷や汗をかいたりしましたが無事解決に至りました。
その後、サン・マロに行き駐車場に車を停めたつもりだったのに、駐車違反切符を切られて対応に迫られたり、次の街に寄りたかったのに道に迷ってしまって辿り着けず、しようがないので次の街に行ったり。
他にもいろいろ有りますがこんな感じでハプニングだらけなので、対応するのにてんてこ舞いで友人から指定された品を何品も探し回るような時間というのは実際には無いわけです。
自分自身、行く前はあまり分かっていなかったのですが、様々な経験を通してようやく人の為に買い物をする時間は殆ど無いのだと分かりました。
スムーズに行ったとしても次々と展開する状況に対応しなければならないし、問題が発生すれば解決に費やす時間やエネルギーが莫大にかかるわけです。
ツアーに乗っかって行けば添乗員などが全て対応してくれるだろうけれど、個人旅行ではそうはいきません。
100%自己責任で自分の力で解決しなければならないのです。
たとえお金をもらっても海外での購入代行はお断りするに限る
そういう訳で、海外現地では自分のことで精いっぱいなのだから、悠長に人の買い物代行をしている余裕はないということを自分自身が理解しておかなければならない、ということに気付きました。
もしも「お金を渡すから」と言われてもキッパリとお断りする勇気を持ちましょう。
なぜならば、お金をもらった時点で100%購入代行を引き受けたことになるからです!!
自分自身でもなかなか気づけないことなので、他の人に理解を求めるのは酷なことかもしれませんが、この記事を読んでくださっている方の中で、もし海外旅行に行く人に「〇〇をついでに買ってきて~」とお願いしている人がいたら、そのようなことは最初から頼まないようにしてあげてください。
友人・家族でも断り難いものです。
断ったら関係が悪くなるかも・・・でも断り難いしなぁ、、、などと考えながら旅行をするのは気分が重くなります。
海外旅行はその人が一所懸命貯めたお金で、その人のリスクで行っているわけなので、せっかくの現地での限られた時間を奪うような依頼はしないことが最大限の気遣いだということに気付いてください。
自分自身が気付くのに時間がかかりましたが大切なことですよね!!
あ、もちろん現地での時間が無くなったとしても「この人の為なら」と思えるのであれば、快く引き受ければ良いと思いますが、私は様々な経験を通して「No」と言うのが賢明だと学びました。