いつも通り、今回の旅も、母が作った旅程をもとにスタートしました。
移動も食事もすべてがスムーズに進んだ1日となりました。
別子銅山の手前の道の駅「マイントピア別子」までは、高速道路を使って約90分。
車の運転はあまり好きではない私ですが、いざ走り始めると気分が乗ってきました。
電車と比較してわかった、軽自動車+ETCの圧倒的なコストメリット
母が示した 交通費の差。
●電車+バス(最寄駅 → 新居浜駅 → マイントピア)の場合
- 最寄駅 → 高松築港駅 ・・・JR 高松駅 →( 特急利用)→JR新居浜駅-(バス)-マイントピア別子
- 1人分片道 @4,820円
- 2人分往復 19,280円
思ったより高くてびっくりしました。
●軽自動車+ETC
- 高速料金:1,530円 × 往復=3,060円
- ガソリン代:およそ 600円(走行距離から算出した目安)
➡ 合計 約3,700円
電車の 約5/1という圧倒的コストメリット!
ということで、車で出かけることにしました。
初めてのETC利用で感動。「もう戻れない」と思った瞬間
実は、私はこれまで ETCを使ったことがありませんでした。
母の軽自動車にETCカードを差し込もうとして・・「……あれ?入らない?」
ちょっと戸惑ったのですが、裏向きに挿すと ピロリーン♪ と認証。
そして恐る恐るETCレーンを通過してみると・・・ゲートがスッ…と開く。
料金が自動で計算される。車はそのまま止まらず進む。
あまりにスムーズすぎて、「ETCって、こんなに快適なの!?」と衝撃を受けました。
これまで料金所でクレジットカードを係員に渡していた自分にはもう戻れません。
香川県の西の端・豊浜サービスエリアへ到着
約1時間ほどで、香川県の西の端に位置する 豊浜サービスエリア(下り線) に到着。
豊浜の手前の川之江という町を通り過ぎた時に、母が、「川之江は地域は製紙産業が盛んなんよ」という豆知識を教えてくれました。
調べてみると、四国中央市は「紙製品の出荷額」日本トップクラスと言われるほど製紙工場の密度が高い地域だそうで、四国に住んでいるのに、まだまだ知らないことばかりなんだな、と思いました。
▼豊浜サービスエリア

後30分くらいでマイントピア別子に着く予定でしたが、運転しっぱなしは疲れるので小休憩を挟むことに。
豊浜サービスエリアの鴨肉メニューの看板に目が釘付けに!
サービスエリア入口の、「鴨五穀麵」と「燻製鴨かつ定食」の立看板が目に飛び込んできました。

大いに食欲を搔き立てられたのですが、「ランチは別子銅山で」という計画だったので、ここはコーヒーブレイクということに。
「帰りに夕食として食べよう!」と決めたのですが――
これが、とんでもない判断ミスでした。
豊浜サービスエリアで見つけたクイニアマン
豊浜SAの KEY’S CAFÉ にはベーカリーが併設されていました。

色々と美味しそうなパンが並んでいましたが、その中で目に留まったのが、「クイニアマン」 というフランスの焼き菓子。
私と母のテンションは一気に上昇。
私達は、フランスで何度かクイニアマンを食しましたが……
ここのクイニアマンは、私の中で“トップクラス”
表面のカリッとしたキャラメリゼ、中のもっちりとした生地とバターの香り。
フランスのそれに比べてバターの量は少ないけれど、日本人の口に合う美味しさ!
「こんな美味しいものに出会えるなんて…!」
サービスエリアとは思えない完成度で、旅の空の出会いに感動しました。
ETC専用の新居浜インターチェンジに注意!高速道路の新ルール
さあ、もう少しで目的地に近づくと、新居浜インターチェンジが見えてきました。
ふと目に入ったのは、「ETC専用」の看板。
えっ、これってETCを使わないと出られないってこと?とちょっと気になったので調べてみました。
調査の結果、2025年2月27日から、新居浜インターチェンジは完全にETC専用になったそうです。つまり、ETC非搭載車やETCカードが使えない場合は、このインターから降りられません。現金で支払いたい方は、少し手前の「いよ西条IC」を利用する必要があります。
そういえば、去年モントリオールからトロントへ長距離列車に乗ったときも、サンドイッチを買うのに現金が使えなくてちょっと戸惑ったことを思い出しました。
便利さは格段にアップしていますが、現金がまったく使えないのはちょっと不安…複雑な心境です。
「東洋のマチュピチュ東平バスツアー」チケットをゲット!
透き通る清らかな川のほとりを走るほどに、次第に山深い自然の息吹が感じられてきます。
ついに、マイントピア別子に到着!
ガイド付きの観光バスの時間を確認しながら、心躍る気持ちでチケットを購入しました。
合計は4400円(2200円×2名)です。

マイントピア別子で絶品ランチ(とり天丼とかつ丼)
バスを待つ間、ふと立ち寄ったマイントピア別子の端出場(はでば)エリア本館2階にあるメインレストラン「もりの風」。
正直、観光施設のレストランだからあまり期待していなかったのですが、その予想は見事に裏切られました!


特に驚いたのは、「鶏の天ぷら」。普通のから揚げではなく、衣がカリッと香ばしく、お肉はしっとりとジューシー。天つゆとの絶妙な相性で、一口食べるたびに幸せな気持ちになりました。予想を超える美味しさに、思わず笑顔がこぼれました。
母が注文したかつ丼も、普通のレベルを超える美味しさだったので、思わず笑顔になってしまいました。特に感動したのは、脂身がほとんどなく、肉本来の旨味がしっかり感じられる点です。お肉が99%というのは、本当に素晴らしいことだと思います。
実は、他のお店でかつ丼を食べたとき、肉の半分以上が脂身で、衣が厚くて肉が薄いこともあったんです。その経験から、肉の量や質に対して少し疑心暗鬼になってしまうこともありました。でも、このお店のかつ丼は、その心配を一掃してくれるほど、肉の質にこだわっていると感じました。
東洋のマチュピチュ・東平バスツアーで銅山へ

の駅マイントピア別子の端出場(はでば)エリア駐車場から出発する観光バスに乗り、東洋のマチュピチュと称される東平(とうなる)へ向かいました。
所要時間は約2時間です。
地元のガイドさんが同行し、バスの中や現地で詳しく案内してくれるので、歴史や見どころについて深く知ることができました。
特に土・日・祝日など混雑が予想される日は、東平観光のバスツアーを利用することをおすすめします。
その理由は、山道が狭く曲がりくねっているため、先導車が交通整理をしながら誘導しなければならないほどです。
運転に自信のない方は、立ち往生してしまう可能性もあるからです。
紅葉や黄葉に彩られた山々を眺めながら、先導の運転手さんの巧みな運転技術に感心し、バスの運転手さんの腕前に拍手を送りたくなる場面もたくさんありました。
また、70代くらいの男性ガイドさんがマイクを使って丁寧に説明してくれるので、楽しさも倍増です。

バスの中で出されたクイズから学んだ日本の三大銅山
バスツアーの途中、ガイドさんが「日本の三大銅山で、別子銅山以外を知っている人はいますか?」と問いかけました。
私は反射的に「足尾銅山!」と答えたところ、「よく知ってるね」と褒められました。
ちょっとしたことですが、その瞬間、とても嬉しく感じました^^ 実はもう一つの銅山については全然知らなかったので、これをきっかけに勉強になりました。
日本三大銅山の紹介と特徴
- 別子銅山(愛媛県)
- 住友グループの起源となった銅山です。
- 江戸時代から約280年間操業されてきました。
- 日本三大銅山の中でも代表格として知られています。
- 足尾銅山(栃木県)
- 古河財閥の基盤を築いた銅山です。
- 明治時代には大規模な操業が行われ、公害問題でも有名です。
- 日本の近代化を支えた重要な生産地です。
- 日立鉱山(茨城県)
- 日立製作所の創業と深く関わる鉱山です。
- 明治から昭和にかけて、多くの銅を生産しました。
- 周辺地域の産業や雇用創出にも大きく寄与し、地域の経済発展に重要な役割を果たしました。
日本の歴史や産業の発展を支えた銅山たち。ちょっとしたクイズから興味が湧き、学びに繋がるのは素敵なことですね。
東平(とうなる)歴史資料館
険しい山道を登りきると、東平(とうなる)歴史資料館に到着しました。
この資料館では、山の町として栄えた最盛期の東平の生活文化を、ジオラマや写真、映像で紹介しているほか、銅に係わる様々な製品や鉱石、赤石山系の自然も紹介・展示しています。

ガイドさんの丁寧な案内で、ツアーの皆さんに交じって一緒に見学しました。
館内にはさまざまな展示物があり、鉱山の歴史について詳しく学ぶことができました。
左の写真をご覧ください。
これは、お寺にある鐘のミニチュア版ですが、ゴーンと鳴らすと、なんとも心地よい音が心に染み入りました。
ここに訪れる方にはお勧めです。
