この記事はElenaが書きました。
予約した宿がブッキングドットコムのシステムエラーでダブルブッキングされており、現地に到着後に宿のオーナーから「そういう訳で今日ここには泊めてあげられないの。ごめんなさい。」と謝罪されて途方に暮れましたが、そんな大問題を乗り越えてビガンの旅を300%楽しんだ顛末をここに記します。
それにしてもブッキングドットコムはどうなっているんですかね?あまりにも酷い仕打ちに呆れて物も言えませんでした。今後は社名を「ダブルブッキングドットコム」に変更した方が良いと思います。
正直、奇跡としか言いようがない展開をお楽しみください。
フィリピンがスペインに統治されていた時代を色濃く残す街「Vigan」の紹介
16世紀のスペイン統治時代に建設された古き都「ビガン」はイロコス、スール州の州都です。
1999年に町の一画が世界遺産に登録されました。太平洋戦争で破壊されることなくスペイン風の古い街並みが保存されているだけあり、一歩足を踏み入れると全身でヨーロッパを感じることができました。クリソロゴ通りの石畳のを走る二輪馬車の「カレッサ」が走る姿は往時を偲ばせてくれます。
通り過ぎる家々はスペイン統治時代に建てられました。良く見ると、1階がスペイン式の石造り、2階はフィリピンと中国を融合させた木造になっていますね。こんなユニークな造りは初めて見ました!
ブッキングドットコムのお陰で酷い目に遭いましたが幸い現地で問題解決もできたし、このような素敵な街に旅行することができてラッキーでした!
2024年3月27日 運転手付きバンを予約
2024年3月27日~3月31日はホーリーウイーク(注1)なので公共のバスでビガンまで行くとなると数時間待ってやっと乗車券が買えるレベルで混んでいると聞きました。
学校のフィリピン人の先生にその話しをすると、弟さん(GLさん)が観光客向けのバン送迎サービスをやっているというので、依頼してみることにしました。
日本でそのようなサービスを依頼する場合は一般的に会社に見積を依頼して見積書をもらった上で料金やその他詳細を確認するという流れになると思います。ところが蓋を開けてみるとどうやら個人で運営しているサービスのようなのです。
かなり不安を覚えましたが乗り掛かった舟だし学校の先生の弟さんだから酷い目に遭うことはないと信じて依頼することにしましたが、バンの予約が確定するまでにこれほど大変だとは夢にも思っていませんでした・・・
結果的にはGLさんの多大なるサポートによって現地でのトラブル解決できただけでなく、様々なイベントを一緒に楽しむことができててとても楽しい旅となりました。
そのような不安から大満足するまでの気持ちの変化を詳しく知りたい方はこちらの記事も合わせてお読みください。
2024年3月27日 ブッキングドットコムでビガンのホテルを予約
バンのドライバーと交渉するのと同時進行で21:00頃からブッキングドットコムでホテルを予約し始めました。
フィリピンで民族大移動が起こるような4連休の祝日(ホーリーウイーク)に空いているホテルがあるのだろうか?と心配しましたが数部屋はまだ空いていました。
TSさんとMIさんは街の中心地の「El Juriana Hotel」で予約をしましたが、私は同じホテルで予約ができなかったのでビガンの中心地から約3Km離れた「M-III Transient House」にて予約をしました。
その数分後、MIさんが予約した「El Juriana Hotel」はブッキングドットコムのシステムエラーで予約ができなかったとメッセージを受信したので、私が予約した「M-III Transient House」の最後の1室を急遽MIさんも予約しました。
直前の予約なので「El Juriana Hotel」はnon-refundable、つまり返金不可という条件でしたがシステムエラーで予約ができていないのにお金だけは払わされてしまうのか?という複雑な状況になってしまいMIさんも頭を抱えていましたが、なにはともあれ3名ともホテルの予約ができたからひとまず安心。
「El Juriana Hotel」の問題は明日以降に解決しようということで1泊2日の旅に向けて大急ぎで準備を始めました。
この時点で予約が確約できていたと思っていた「M-III Transient House」も現地にてブッキングドットコムのシステムエラーで予約ができていなかったことが判明し、急遽別のホテルを探すというトラブルに見舞われましたがそれは後述します。
2024年3月28日 AM5:00 ビガンに向けてバギオ出発
私はほぼ寝ていない状態で3:30に起床し旅支度をしましたが、友人2名も似たような状況だったと思います。
ドライバーのGLさんとの約束の時間は「AM5:00に学校前」なので、3人とも時間厳守で5:00AMジャストに学校の前で集合し待つこと15分・・・GLさんのバンは現れません。
(もしバンが来なかったらバスで行かなければならないのかな・・・)と不安な気持ちが膨らみ始めた頃にようやく来てくれました!
あぁぁぁ、良かった~
バンに乗り込んだらもう安心!
AM5:20分頃出発することができたので、これで1つ目の関門を乗り越えました。
ドライバーのGLさんは安全運転で安心できました
バギオは標高1,500mの山の上にある街なので、西海岸に向かって山を下る間少しだけ「雲海」を見ることができました。朝日を受けて光り輝く山々は荘厳で感動を覚えました。
TSさん曰く、フィリピンでは一般的にドライバーの運転が粗く曲がりくねった山道で車酔いをする人が多い中、GLさんの運転は丁寧で安全運転を心掛けてくれているとのことでした。
お陰で私もTSさんも酔うことなく道中を楽しむことができましたが、MIさんは少し気分が悪くなったようです。恐らく睡眠不足が原因だったのでしょう。バンの後部席でフルフラットで睡眠をとることにより気分が回復されたようで良かったですね!
バンは10人乗りですが、今回は3名で利用させてもらいました。前列が3席、中列も3席、後列が4席という配列になっているので各人が睡眠をとりたいときに寝そべって疲れを取ることができたのが良かった点です。
トイレ休憩でトイレの水が流れないというハプニングが・・・
ホーリーウイークの祝日の初日だからかなり混んでいると思ったのですが、渋滞にはまることもなくスムーズに移動しました。
途中でトイレ休憩したときに、MIさんの次に私が入ろうと待っていたらトイレの水が流れないというハプニングが・・・手洗い所にあったヒシャクに水道の水を溜めてドアの隙間からMIさんに手渡していたら、フィリピン人のおばちゃん2人が大きなバケツに水を入れて「これで流せばいいよ」と持ってきてくれました(笑)
トイレの水が流れないということはフィリピンでは想定内です。
困った時は何も言わなくても現地の人たちが助けてくれるし、気付いてもらえないない場合は勇気を出して助けを求めれば殆どの場合喜んで助けてくれます。
フィリピンを旅行したり住んだりすると、日本での常識を超えたハプニングが良く起こるものです。ですが、そのたびに優しい人々がどこからともなく現れて助けてくれるのでだんだんとフィリピンが好きになってきました。
但しフィリピンで安心できるのは田舎だけです。
マニラなどの都会で気を緩めると危険です!
サンタ・シンボリック・ランドマークで写真撮影とココナツジュースを飲む
南イロコス州のサンタ市にある「サンタ・シンボリック・ランドマーク」で写真撮影をする?とドライバー(GLさん)が気を利かせて聞いてくれたので「OK」と車を停めてもらいました。
ここに到着したのがAM9:30頃。ということは、学校を出発してから約4時間でここまで来れたことになります。ビガンまで後30分の距離なのでこの先渋滞しなければ計4時間半でバギオ➡ビガンが移動できたことになります。
公共のバスで移動する場合はバス停で停止したり途中休憩が多かったりする上に渋滞も見込んで5~6時間と言われているのでしょう。
それに引き換えバンで移動する場合はバスより速いし、ドライバーにお願いすれば好きなところで停車してもらえるので自由度が高いですよね!
大きな魚の彫刻の前で記念撮影をした後で、ココナツの実をその場で割ってもらって新鮮なココナツジュースを飲んでみると、甘さがかなり控えめな優しい味でした。
お値段はココナツの実1つが50ペソ(135円)でした。プラスチックカップに4杯以上採れるのではないかと思うほどの量でしたがそんなに沢山飲めないのでTSさんと私で1カップずつ飲みました。
後30分で待ちに待ったビガンの街に到着するかと思うとワクワクしてきました。バンに乗り込んで出発です!
ビガンの隣町バンタイにあるローマ・カトリック教会「バンタイ教会」
ドライバーのGLさんには近場でバンを駐車してもらい後で合流することにして、先ずはビガンの隣町バンタイにあるローマ・カトリック教会「バンタイ教会」を訪れました。
イロコス地方で最も古い教会の一つだそうですが、2022年7月27日の地震で被害を受けたと知り残念な気持ちになりました。
2024年3月28日現在も外観工事中でしたが中には入れました。
人生初のトライシクルに乗ったらジプニーとは異なる乗り心地で楽しかった
バンタイという町からビガンまで、徒歩で20分の距離ですが何しろ暑いのでトライシクルで移動することにしました。
ドライバーのGLさんも一緒にビガンで昼食を取る予定だったのでバンはバンタイ町に駐車したままトライシクルの運転手に料金を確認してから2台手配して2名ずつ乗り込みました。
バンタイ→ビガンまで2台で140ペソでした。GLさんは「近距離なのにちょっと高い」と言ってましたがバギオでも同じくらいの距離が65~80ペソなのでこんなものではないかな?比較できる対象があると値段交渉がしやすいですね😊
ビガンのおススメレストラン「Cafe Leona」で地元料理をいただきました
ビガンの街中に入っていくと中世ヨーロッパにタイムスリップしたような気分に浸ることができます。そのような街の中心部にある「Cafe Leona」でフィリピン地元料理に挑戦してみました。
フィリピンの代表的料理:Sinigang(シニガン)というタマリンドを用いた酸味のあるスープです。
このスープは甘酸っぱい味に特徴があり、具材は肉でもシーフードなど色々あるそうで、今回はエビを注文して大正解!
薄味の甘酸っぱい味で大変美味でした✨
その他にも様々な料理を注文しましたが、お味の方は最高でした!
「Cafe Leona」自信を持っておススメします✨
大満喫!カレッサ(馬車)で巡る世界遺産「ビガンの歴史地区」
ランチの後はお待ちかね、カレッサと呼ばれる馬車でビガンの歴史地区を巡りました。
ビガンは1574年に建設され、16世紀からのスペインによる統治下で商業、貿易の拠点として栄えたそうです。
第2次世界大戦でフィリピンの古い街並みの多くが戦火に巻き込まれ消失した中で、唯一生き残ったビガン歴史地区は、フィリピンや中国の建築様式に、スペインやラテンアメリカなど影響を受けた建物と石だたみが特徴的です。
このような独特な雰囲気を醸し出す歴史的な街を、カレッサに乗って巡っていると自分がフィリピンに居ることを忘れるほどでした。街の住人が陽気なフィリピン人だという点が更なるプラスポイントです!
2022年の地震で損壊した大聖堂など改修中だったので足場が組まれており良く見えないのですがイメージをお楽しみください!
ビガンのおススメカフェ「CAFE AMIAN」でUBEケーキ
ランチの後カレッサ(馬車)でビガンの街を巡った後は「CAFE AMIAN」で一休み。
カレッサの御者に質問してみました。
私: この辺でお洒落なカフェに連れて行って貰えますか」
御者:スタバでいいですか?
私: ・・・いや、スタバじゃないカフェでお願いします。
御者:分かりました。
・・・というやり取りの後連れていってくれたのが「CAFE AMIAN」でした。
スタバみたいにどこにでもあるような店じゃなくて、せっかく遥々ビガンまで来てるんだからビガンならではの場所に行きたいという旅行者の気持ちを阿吽の呼吸で汲み取ってほしいと思うこと自体間違っているんだよね。
なにはともあれビガン地元の「CAFE AMIAN」に入ると店内のお洒落なこと・・・バギオに負けず劣らずセンス抜群の内装と、納得できるクオリティの珈琲とケーキを堪能いたしました!
紫色のケーキは「UBEケーキ」といってフィリピンならどこでも食べられます。UBEとは紫山芋のことで、アントシアニン、ポリフェノールが豊富な野菜です。
味も美味しいですが、フィリピンに来て以来この鮮やかな紫色に魅了されっぱなしです!