この記事を読むと、3名の日本人女性がフランスのVannesからCarnacへ、とんでもない綱渡り的日帰り旅行をした顛末を通して、どのような行き方がスムーズか、が分かります。※執筆途中で投稿しました。続きはコツコツと書き足しますのでたまに確認しに来ていただければ幸いです。
フランス語の発音を日本語でうまく書けないことがあるので、フランス語のスペルで記載しました。念のため、この記事に登場する地名をカタカナで表現したものを最初にご確認ください。
- Vannes ヴァンヌ
- Carnac カルナック
- Auray オーレイ
- Quimper カンペール
Vannesはフランスのブルターニュ半島の南側に位置する街
Vannesはフランスのブルターニュ半島の南側に位置する人口5万くらいの海沿いの街です。私たちはQuimperという街からバスで2時間弱かけてここに移動しましたが、パリからだと新幹線で約3時間半で着きます。
CarnacはVannesからおよそ30Km南西に位置する海沿いの街
人口およそ5千人の大西洋に面し街、Carnacは「フランス先史時代の巨石文化遺跡の宝庫」といわれています。そのようなミステリアスな巨石を見に行くために私たちはVannesからバスに乗りました。
Vannes からCarnacの位置関係をGoogle Mapでご確認ください。
30Kmというと、ローカルな話しで恐縮ですが、高松市から丸亀市までくらいの距離です。関東で分かりやすく例えると東京から横浜くらいの距離でしょうか。
私は地元が高松なので、電車1本で丸亀に行けると知っているから簡単に行けるのですが、英語があまり通じない(*1)フランスで初めての場所に行くのがこんなに大変なことだと改めて実感しました。
*1 観光地では英語が通じる確率が高いですが、観光地以外では通じにくいです。
そもそもFlixBusでAurayに行ったのが間違いの元
私の母はBreizhgo Busで、Vannes→Auray→Carnacと乗り継いでいくことを提唱していたが、私がどうしてもFlixBusを使いたかったのでVannes→AurayをFlixBusで予約しました。
先日、FlixBusの公式ホームページを読んだ時、バス停は100% SNCF(フランスの鉄道会社)の駅前で止まると記憶していたのでBreizhgo Busにスムーズに乗り継ぐことができると思い込んでいました。
ところが、予約した後でFlixBusはAurayの郊外 Pluneretで下車すると分かったのです。Pluneretのバス停の周りには道路しかないような場所で、かろうじてカルフールという大型スーパーマーケットがあったのが救いでした。
FlixBusは予約キャンセルしても返金されません。その代わりに次回FlixBusに乗る時に使えるVoucherを発行してくれるのです。Voucherの有効期限は1年間。
1年以内にフランスに来れるかどうか分からないので、キャンセルをしたくありませんでしたが今思えばキャンセルしてBreizhgo Busで行くべきでした。なぜならばBreizhgo Busの停留所は必ずSNCFの駅前だからです!
Aurayでタクシーを呼んだ
Aurayで下車したはいいけれど、本当にカルフール以外何も無いような場所で途方にくれました。このような時、何をすべきか?先ずは腹ごしらえです。脳に栄養が行きわたっていないと良い考えが思い浮かばないからです。
ラッキーなことにカルフール入ってすぐにパン屋さんがあったので、今まで食べたことのないバゲットのサンドイッチを買いました。クロワッサンも美味しそうだったので念のため買っておきました。
その後、スマホでaurayのタクシー会社を検索し、一社目に電話をしましたが英語が通じなかったので母にフランス語で対応をして貰いました。そうすると1時間後に来るというのでお断りして、二社目に電話をしたところ30分後に来れるとのこと。祈るような気持ちで依頼しました。
フランスのタクシー会社はこちらの名前も電話番号も聞かないので、本当に場所だけで大丈夫なのか?と心配になりもう一度電話したら「もうすぐ着く」とのこと。母は「日本人3名が花屋の前に居る」と伝えたので大丈夫だと言うけれど、本当に心配でした。
ヤキモキしながらパンを食べながら待つこと30分。
本当に
来た!
この不毛の地から脱出できる喜びと安堵を共有していただけたでしょうか!?
Pluneret在住の方には申し訳ないのですが、観光客にとって交通の便が無いのは死活問題なので、心穏やかではありませんでした。
フランス人のタクシーの運転手に英語で行き先を告げる
タクシーの運転手がフランス語で母に何かを聞いたけれど、答えられなかったので、私に英語で聞いてきました。
運転手は「どこに行きたいのか?」と言っていましたが、私はCarnacについて殆ど調べていなかったので慌てて「巨石の遺跡」の場所をGoogle Mapで検索して運転手に見せました。
友人と私が後部座席に乗り、運転手とフランス語で会話ができるように母には助手席に座ってもらいました。母が少しフランス語で会話をしたあと言った言葉が忘れられません。
「簡単な単語だけど普段話していないから直ぐに出てこなかった」だから私はいつも以下のように言っているのです。
文法の勉強はもちろん必要だけど、文法ばかりでは会話はできないよ!
簡単な単語やフレーズでも、普段から使っていないとこういう時にとっさに出てこないものなんですよ。
だから1日に30分くらいは外国人とフランス語で会話して「話すこと」に慣れておきましょう。
これはどんな外国語においても当てはまることなので、英語を話したければ外国人と英語で会話をしましょう!
が、母は生返事で、結局文法の勉強していました。せっかくフランス現地に来ているのに会話ができないなんて勿体ないですよね?
悪戦苦闘の末Carnacに着くと、そこは巨石が立ち並ぶ草原でした
タクシーを降りると目の前にこの景色が広がっていたので今までの心労が吹き飛びました!
ですが、喜びも束の間。更なる苦労が待ち受けていたのです。。。 続く。